受験の時には合格祈願に行き、年が明けては1年の健康などをお願いし、神社は私たちの生活と密接な関係にあります。信仰していなくてもお正月には初詣、赤ちゃんが生まれたらお宮参り、成長すれば七五三……何かにつけて祈願に行くのです。そんな神社は1年の間にどのような行事を行っているのか、神社の1年を見てみましょう。

神社は1年を通じて行事がある

神社では年間を通じて様々な行事がありますが、忙しい月もあります。特に年の暮れとなる12月、新しい年の始まりとなる1月は終わる年から新たな年に向けて忙しくなりますし、6月には夏越の大祓(なごしのおおはらえ)があり、11月には新嘗祭があります。1年を通じて様々なことを祈願・感謝しているのが神社といえるのです。

大切な新しい年を迎える1月の行事

1月1日は新しい年の始まりの日として、歳旦祭が行われます。宮中および全国にある神社のほぼ全部が五穀豊穣や国民のご加護を願い行う行事です。京都では成人の日の前後に成人祭が行われ、立烏帽子に狩衣の平安衣装を身にまとい成人の誓いをたてるという昔から行われている行事があります。京都だけではなく全国で成人に対する行事がありますが、ほぼ成人式同様のものとなっており、京都のように古くから行ってきた行事を行うところは少なくなっています。

大祓と新嘗祭

6月には夏越の大祓が行われ、11月には新嘗祭が行われます。これらの行事は神社の行事の中でも重要な意味を持っています。6月の夏越の大祓と12月の大祓は心身を清める儀式を行うものです。6月の夏越の大祓は半年に1度、人の罪と汚れをはらうというもので、神社に用意された大きな茅の輪をくぐり罪や汚れをはらう行事です。12月の大祓は12月31日に行われるもので、新しい年を迎える前にその年についた汚れを祓い清める行事となります。

11月の新嘗祭は五穀豊穣と国家繁栄を祈願する行事

11月に行われる新嘗祭は神々に新穀をお供えして五穀豊穣への感謝をし、国家繁栄を祈願する行事とされています。春には祈年祭が行われますが、五穀豊穣となることを願う祈年祭と五穀豊穣を感謝する新嘗祭の歴史は古く飛鳥時代から行われていると伝えられています。地域によっては新嘗祭まで新米をいただかないというところもあるのです。

まとめ
神社の行事はそのほかにも多数あり宮中のみで行われる行事もあります。7月には七夕祭を行い11月には七五三祝祭もあり、こうした忙しい1年の中で結婚式やお宮参りなどの個人や家庭のことに関しても祈願を行っています。年の暮れやお正月、合格祈願だけではなく常日頃から国の繁栄と安全を祈願している神社は1年を通じて忙しいのです。

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