「今年は厄年だからいいことがなかった」「後厄に悪いことが重なった」などの話も聞きます。女性は19歳、男性は25歳で本厄となりますが、この厄年というのはどういう意味を持っているのか、よくわかっていない人も多いです。厄年とは何か、また神道における厄払いについて紹介します。

厄年にはどういう意味があるのか

厄年というのは平安時代には信じられていたとされており、厄災・災いが起こりやすい年齢のことを指します。前厄・本厄・後厄など言われますが、前厄は厄の前兆が出てくる年、翻訳は厄災がある年、後厄は厄の恐れが薄れていく年といわれます。通常本厄となる年に厄払いを行いますが、前厄や後厄で悪いことが続くと厄払いに再度行くという方もいます。

ただ本来厄年は長寿を祝う還暦、古希の祝いとして61歳や70歳で晴れの日に行うものとされていたのです。昔は61歳や70歳まで生きることで地域の中で一定の地位を持つ人とされ、神事にも多くかかわっていたのです。神事にかかわることも多くなるためお祓いを行い心身共に清めるという意味がありました。厄年の「厄」と神事を行い神様に使える神役の「役」は同じとされています。

男性と女性の厄年は違う

本厄の年は男性と女性で違いがあり、本厄の前年が前厄で本厄の翌年が後厄となります。女性の翻訳は19歳・33歳・37歳、男性の本厄は25歳・42歳・61歳で、中でも女性の33歳と男性の42歳は大厄といわれ凶事・災難の確率が高くなるといわれているので、そのほかの厄年に厄除けに行かなかった人も厄除けに行く人が多いのです。

神道で行う厄払いとは

地域によってはその地域全体でその地域の氏神様にご祈願し本厄の方に厄払いを行うこともあります。厄年の数え方については地域によって、また神社ごとに違いがありますが、一般的には数え年で行い満年齢で行うところは少ないといわれています。本厄を数え年で考える時には新しい年を迎えたお正月に厄払いをする人も多いのですが、誕生日など自分が本厄の年に本当に入ってから行ってもいいのです。

神社にお願いして厄払いしてもらおう

予約が必要な神社もありますが、授与所や社務所に行けば厄払いをしてくれる神社が多いです。ただ神社では行事もありますし結婚式も行われるので予約していくほうが安心でしょう。御祈祷料は神社によっても違いがあるかと思いますが、5,000円から10,000円くらいといわれています。

まとめ
「厄なんて気にしなくても大丈夫」とも言いますが、そもそも厄年の年齢を見ると男性も女性も家庭や自分の体に変化が起こりやすい年代といえます。厄年のお祓いに行くことで気持ちの切り替えになることもあり、これから厄年だから気を付けようと考えることもできます。厄年だから起きたということではなくても、厄年に大きな凶事が起きるとお祓いしておけばよかったと思う人も多いので、しっかり厄払いをしておくほうが気持ちいいでしょう。

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